「朝、目覚ましが鳴ると同時に壁がビートを刻み始めてさ、部屋全体がリズムに合わせて光り出したんだ。布団から抜け出そうとしたら、枕が『フルコンボだドン!』って叫んで、部屋の端からノーツが流れてきた。慌ててスリッパを履こうとしたら、スリッパが『Goodじゃダメ、Perfect狙え!』ってアドバイスしてくるもんだから、足元も気が抜けない。
朝食を作ろうと冷蔵庫を開けると、中からマッシュポテトがリズムに合わせて踊り出して、牛乳が『コンボ切らすな!』って応援してくれた。仕方なくトーストを食べながら、電子レンジが『もうちょいノリノリで』とリズムを刻み出すもんだから、結局全力で踊りながら朝ごはんを済ませた。
家を出ると道路が譜面みたいに変わってて、横断歩道がジャッジラインになってた。車はみんなフリックの要領で曲がって、信号が青に変わるたびに『MAX COMBO!』って叫ぶんだ。自転車に乗ったおばあちゃんもちゃっかりハイスコアを更新してて、『ボンバータイム突入!』とか言いながら加速してった。
電車に乗ったら乗客みんながリズムゲームのプレイヤーみたいに揺れてて、吊り革がタップノーツになってる。揺れに合わせてタイミングよく掴むと『EXCELLENT!』って表示されて、隣のサラリーマンが真剣な顔で『グレートで満足しちゃだめだぞ』ってアドバイスしてくる。
会社に着いたら、エレベーターのボタンが全部リズムゲーのノーツみたいに光ってて、目的の階に行くには正確なタイミングで押さないといけない。『フルコン目指すぜ!』って上司とハイタッチしながら、エレベーターはビートに乗って20階まで一直線。ドアが開くと『CLEAR!』って大きな文字が表示されて、今日はきっと最高の一日になるって思ったんだ。」
「でも、エレベーターを降りた瞬間、会社の床が突然スライドパネルに変わって、目の前に巨大な判定ラインが現れたんだ。『ああ、今日もこれか…』ってため息をつきながら、足元の矢印に合わせてステップを踏んでいく。もちろん、ミスすると上司の机から『コンボ切らすなよ!』って声が飛んでくるんだよね。さらに進むと、同僚たちが手にスマホを持ちながらリズムに合わせてタップしながら会議してるの。議事録は音ゲーのスコア表になってて、会議で発言するたびに『PERFECT!』『GOOD!』『MISS…』って評価されるもんだから、変な緊張感がある。
お昼休憩に食堂へ向かうと、定食屋のおばちゃんが『今日のおすすめは8分の6拍子のカレーよ!』って言ってきて、カレーを盛るたびにテンポが上がる不思議なBGMが流れてた。お箸を持って食べようとすると、カレーのルーが突然画面上にノーツみたいに飛び跳ねて、リズムに合わせて食べないと『COMBO BREAK!』って大声で叫ばれる。おばちゃんに睨まれたくないから必死でタイミングを合わせて食べるんだけど、どうしても箸が遅れると『BAD』の赤文字が浮かんでくる。隣の席で食べてた後輩は、一口ごとに『JUST!』の嵐で、見てるだけで自分のミスが目立ってつらかったよ。
午後の仕事が始まると、オフィス全体が突然『ハードモード』に突入したんだ。書類を片手で持ちながら、もう片方の手でフリックノーツを連打することに集中しなきゃいけなくて、電話のコール音まで判定ラインに同期してくる。お客さんからの電話を受け取るときも『あ、これは8ビート、完璧に拾わなきゃ』って意識しながら出ないと、『電話応答失敗』って画面にデカデカと表示されちゃう。しかも今日は『サビ直後の超難関ノーツゾーン』が入ったプレゼンが待ってて、プロジェクターのリモコンを操作するたびに『Great』『Excellent』の判定が横に流れていくもんだから、緊張で手汗が止まらなかった。
そして仕事が終わってやっと帰ると思ったら、出口がまさかの『ラストボス』仕様に。巨大なゲートがリズムに合わせて開いたり閉まったりしてるし、足元のステップゾーンから火花が散ってるんだよ。『さあ、これを越えないと今日は帰れないよ』って言わんばかりの空気。仕方なくビートに乗りながら全力でステップを踏んで、ゲートが開いた瞬間にダッシュ!その瞬間、『FULL COMBO!』って文字が空に浮かび上がって、夜空が一瞬だけ虹色に輝いた。
帰り道、街灯がスコアボードになってて、今日の1日の評価がリアルタイムで表示されてた。どうやら今日の成績は『Aランク』だったらしい。『あともうちょっとでSランクだったのに…』って悔しがりながら歩いてたら、通りすがりの猫が『コンボ数は気にするな、楽しむのが一番だぜ』って声をかけてきた。ふと見上げると、空には『コンティニューしますか?』って文字が浮かんでて、なんとなく次のステージも頑張れる気がしたんだ。」